「ジェーン・ドウの解剖」を観た感想 怖すぎてヤバい

ホラー映画「ジェーン・ドウの解剖」を観た感想です。

本ブログでは、作品のネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください!

  • 全体感 85点/100点
  • 怖さ 90点
  • 緊張感 80点
  • 特殊メイクのキレイさ 80点

 サスペンスかホラーかなーくらいの予備知識なしで視聴しました。語彙力の無さが目立って恥ずかしいのですが、正直怖すぎてヤバかったです。

 普段あまりホラー系の作品は観ないのですが、ヴィジット以上に良い意味でホラーしてる作品は久しぶりでした。

 本作は2016年9月にカナダ、12月にアメリカ、2017年5月に日本で公開された作品ですね。上映時間は86分と長さ的にもお手頃で観やすい部類かと思います。

 観終わって調べてわかった受け売りですが、タイトルにある「ジェーン・ドゥ」は架空のありふれた女性の名前「山田花子」のような名前ということだそうです。作品中はただの身元不明のための仮名としか捉えていませんでしたが、調べて「あーなるほど」となりました。

 ホラー映画といえばほとんどの作品でグロ要素が含まれますが、本作ももちろんグロ要素てんこ盛りです。ただし、虫やらゾンビの類のエグさではなく、人体解剖シーンによる体内や臓器の生々しさというタイプのエグさになります。血とかめっちゃ見える系です。ただ、自分は元々人体のエグい系が苦手な方だったんですが、本作は映像処理が上手だったためか意外とすんなり観ることができました。
 ※ 人体のナマモノ系が無理な方の視聴は絶対にオススメしません! ※

 残念ながらハッピーエンドとは言えない本作ですが、謎解きの要素とホラーを組み合わせたような作品になります。

良かったところ

  • ノリノリの解剖シーン 遺体安置所で検死のための解剖を業とする親子の家に、遺体が運ばれてきて解剖を始めますがテンションを上げるためのロックなどがかかるなかノリノリで解剖するタイプの遺体安置所です。序盤はコミカルな演出のおかげで、相当グロいはずの解剖シーンもなんだか普通に馴染んできます(錯乱)。でもきちんと解剖しながら検死を行うシーンは謎解きのための布石として良い演出だと思いました。
  • ジェーン・ドゥの解剖シーン 解剖を進めていく毎に奇妙な状態をどんどん見つけていくのは、ワクワクとゾクゾクが一緒に来る感じで良い興奮を覚えました。心の中で「いつか絶対この遺体動き出すやん!」って思っていましたが、最後の最後のほんの少し以外は全く動かなかったですね。それが良い意味で期待を裏切りつつ、ずっと「怖いのが来るー」という感覚にさせていて、本作の怖さのもとかもしれません。
  • 予想通りの展開でも怖いと感じさせるところ 廊下の角に人影が映っていたり、扉の向こうで動けないはずの遺体が動き回っていて「絶対にびっくりさせてくるやん」とわかっていても、良い怖さをきちんと与えてくれるところは流石だなーと思いました。
  • 終わり方 よくあるホラーモノでは、怖さのもと(ゾンビだったり犯人だったり)を退治して終わることが多いですが、本作は過去にも同じような事件が起こっていて、この後もどこかで同じように事件が続いていくんだろうなという想像をさせる感じでそれも一種の怖さにつながっていて、一味違う終わり方になっていました。

好きじゃなかったところ

  • 序盤のただびっくりさせるだけのシーン ある意味後半の怖さへの布石になっているのかもしれませんが、序盤の恋人を怖がらせるシーンは、よくあるホラーモノの怖がらせ方と同じで、ただびっくりさせるだけのものがありました。後半の視聴者を怖がらせる演出は上手だからこの辺りは無くても良いんじゃないか、というふうに思ってしまいました。
  • 飼い猫が亡くなるシーン 飼い猫スタンリーが排気口(通気口)で傷だらけになって出てきて、そのまま意図的に安楽死させるシーンがあったのですが、原因と亡くなるシーンの説明が無い上に、いきなり火葬を始めるのでその辺りはちょっと惨いなぁと感じました。(猫好きフィルターですけど。。。)

 いや〜、けっこう怖かった作品でした。今は癒やし系の音楽聴きながらこの記事書いてます。ミステリーやサスペンス要素もありつつホラーな作品が観たい時に是非こちらからどうぞ〜

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