「シャッター・アイランド」を観た感想 結論は最後に。

 あらすじに「精神を病んだ犯罪者だけを収容し〜」とあるのでずっと気にはなっていたんですが、メンタルが調っているときに観るべきだろうなーとしばらく敬遠してましたがようやく観ることができました。

 本ブログでは、作品のネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください!


 まずはじめに、本作の全体的な感想は以下のとおりです。

  • 全体感 70点/100点
  • 緊張感 85点
  • シナリオ 70点
  • 演技力 80点

 これは絶対ネタバレ無しで観ることをオススメしますので、この先は視聴済みの方だけ観ていただけたらと思います。
 ストーリーは全体を通して暗く、最後の最後も爽やかな気分にはさせてはくれないので特にお子さんと一緒に観るのは避けていただいた方が無難かと思いますね。

 本作は2010年2月にアメリカで公開、同年4月に日本で公開された作品で、一部のレビューを読ませていただいていたところ、けっこう難解であるという評判だったので楽しみに視聴しました。

 本作の主役レオナルド・ディカプリオさんの演技が個人的にはけっこう好きで、意外と観ている作品も多い気がします。キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンインセプションなど、幅広い演技でいつ観てもすごいなーと感じており、本作でも徐々に心情が変わっていくテディを見事に演じていたんじゃないかと思います。

 サスペンスものとしては後半の流れもきちんと説明がされているため、いろいろとしっくり来るものがありながら最後の最後も「あぁそういう選択をするのか」といろいろ考えさせられる映画でした。


良かったところ

  • 俳優の演技力 最初は謎を解く側として怪しい精神病院を調べていたはずが、実は自分の作り出した妄想だったというのは、ストーリーとしては有りがちかもしれません。それでも予備知識0で観ると見事に騙されていたのはやはり俳優さん方の演技力でしょうか。演出の良さももちろんあると思いますが、現実と妄想の境目を見事に演じ分けられていたように感じました。
  • 布石の打ち方が絶妙 テディの過去の出来事が頻繁にトラウマとして差し込まれていますが、これが実は保安官として調査しているときの悪夢というより、精神を蝕んていった妄想と実際の出来事が入り混じっていたもので、観ているこっちもいろいろとおかしくなりそうな演出でしたw ただ、これらが最後に「あーこういうことだったのね」と説明してくれているところで、いろんな納得感が得られるためカットカットにとても意味が合ったなと記憶に残ります。
  • 演出の不気味さ 病院の描写や過去に実際に行われていたというロボトミー手術で治療を行う、という表現など、時代背景と合わせてかなり不気味な演出がされており、良い意味で緊張感が続く作品でした。

好きじゃなかったところ

 今作は特に好きじゃなかったところはありません。ただ、「ミステリー」「サスペンス」ものというのは少しズルいかもな、と思ったくらいですw


 作品としては暗すぎるので、暗い作品が苦手な方には全くオススメできませんがサスペンスもの好きな方はぜひこちらから

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