「複製された男」を観た感想 玄人向けで解釈が難しい

複製された男を観ました。

本ブログでは、作品のネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。 個人的な印象は次の通りです。

  • 全体感 70点/100点
  • 演技力 80点
  • ストーリー 70点
  • 緊張感 70点

本作は英語のタイトルとしては「ENEMY」で公開されている作品で、観終わったときに「複製された男」というタイトルは正直不適切じゃないかなーというのがまず第一の感想でした。
「複製された男」というタイトルだと、個人的にはどうしても「クローンもの」ないしは「なぜかもう一人同じ人間が居る」というSFよりなイメージを持ってしまいます。
そこも含めてこの邦題を付けたのかもしれませんので、まだまだ映画力を磨いていかないとなという感じではありますが。

内容についてですが、主人公の男の周辺で起こる不可解な出来事や心理状態の描写がけっこう面白く、どんどん引き込まれていく感じでした。
ただ、「ENEMY」というタイトルであるということを意識して観ていただいた方が、おそらく最後の結論がより腹に落ちる内容になるかもしれません。
最後の結末は、やはり視聴者の解釈に委ねられている内容だなーという印象で、考察をしていくと非常におもしろいです。
他所でも書かれている考察を読むと、自分は読み切れていない部分が多かったので「なるほどー」という感じでけっこう楽しめた方です。

良かったところ

  • サスペンスらしさ 謎解きのような考えさせられるシーンは多いので、常に思考を巡らせることができる作品だと思います。ほんの少しSFというかファンタジー的な要素が入っていて、話がより複雑になっている感じですかね。。。
  • 不気味さがおもしろい 犯人を追うや謎を明らかにしていくために主人公が行動する、というタイプの作品が結構好きなので、暗めの雰囲気だったりよくわからない要素が多くてもストーリーの流れ的には嫌いじゃない部類でした。

好きじゃなかったところ

  • スッキリしない ちょっと大人向けというと語弊がありますが、1回の視聴でほとんど全てを理解できる方はかなりの映画通の方じゃないでしょうか。自分みたいにあまり難しいことを考えながら観ないタイプだと正直スッキリしないまま終わるかもしれません。
  • 最後の解釈が難しい いわゆる「何を言いたかったかは視聴者に委ねる」というタイプなので、人によって全然解釈が異なる作品になると思います。一人で観ながら「えっ!?」って声に出るくらい良い意味でびっくりはしましたよw

時間があるときに改めて観てみて、もう少し違った理解を得てみたい作品ではあります。

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