「イヴの時間 劇場版」を観た感想 ありそうな未来感

イヴの時間 劇場版を観ました。

本ブログでは、作品のネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。 個人的な印象は次の通りです!

  • 全体感 90点/100点
  • シナリオ 90点
  • リズム 80点
  • 世界観 80点
  • 主題歌 90点

本作は2010年3月6日に完全版として劇場公開された作品で、元々は2008年8月から約1年くらいで全6話で公開されていた作品ですね。本作の世界観は、見た目は人間と区別がつかないくらいアンドロイド技術がとても発達していて、日常にアンドロイドがすっかり溶け込んでいる世界です。ただ、本作ではロボットはロボット、人間は人間ときっちり分けて考えられていて、見た目が人間に近いからとロボットに入れ込むのは倫理的に良くないという前提の中、「人もアンドロイドもこのカフェの中では同じお客」というカフェ「イヴの時間」で、ロボットと人間がどう寄り添って生きていくか、が描かれています。自分は劇場版のみの視聴ですが、かなり楽しめました。

良かったところ

  • 世界観 SF映画とかではこういったロボットと人間のあり方を描いた作品はけっこうありますが、アニメだとこういった作風は珍しいと思います。どうしてもアニメでロボットというとバトルもの系に寄っていくイメージですね。本作はアンドロイドに入れ込む人がドリ系とされ、倫理的に問題がある人という位置づけになっており、昨今に一部のジャンルを指されている気がしてなんとも微妙な気持ちになりますが、ホントに近い将来起こりそうという意味ではものすごいリアルさを感じました。
  • リズム 本作は間のとり方が絶妙だと思いました。ちょっとした掛け合いの間に無音の時間があったり、物語の展開やギャグの入るタイミングも個人的には心地よく安心して観ていられました。特にイヴの時間にどう見てもロボットなアンドロイドが来て人間のフリしてコミュニケーションを取るシーンは最高にクールでしたw
  • 主題歌 本作の主題歌は今年活動を休止されてしまったKalafinaの「I have a dream」という曲です。この曲とEDロールが相まって最後まで高まります。EDロール中はおそらくイヴの時間ができるまでのナギのこれまでの経緯が描かれますが、そこでもけっこうグッと来るものがあります。

好きじゃなかったところ

  • 伏線的なものの回収は。。。 本作は特に好きじゃなかったところはありませんが、強いて挙げるなら散りばめられた伏線が回収しきらないまま終わってしまうところですね。あとは視聴者の想像で物語を膨らませていってね、という雰囲気でもあるので、終わり方として違和感があるとかそういうのでは全くなかったです。

観終わったときに、ほっこりしつつジーンと来るものがある良い作品だと思います。続編が出れば是非観てみたいですね。

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