「リズと青い鳥」を観た感想 ちょっとモヤモヤ

リズと青い鳥を観てきました。

本ブログでは、作品のネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。 個人的な印象は次の通りです。

  • 全体感 65点/100点
  • 作画のキレイさ 70点
  • キャストの演技力 90点
  • シナリオ 20点
  • BGMの良さ 80点

劇場は大阪ステーションシティシネマ シアター5 D列です。

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自分は「響け!ユーフォニアム」の大ファンで、アニメ1期2期共に余程アニメに抵抗がある方以外にはとてもオススメできる作品と思っています。むしろ観て欲しいです。是非観てください。 なので「響け!ユーフォニアム」のスピンオフである本作も見逃さずにはいられないということで、先週ですが観てきました。 全体的な映画の感想としては、自分の今までの経験値や体験の上では「うーん、、、全然感情移入できずに終わったなぁ、、、ごめんなさい」というのが正直なところです。本作の主人公の鎧塚みぞれ、傘木希美の2名は2期の序盤でもちょっとした問題になりますが、その時と大筋がそこまで変わらなくない?というような感触を受けました。まぁ思春期の友達同士の関係性というのは非常に難しい距離感なのかもしれませんが、それにしてもみぞれの性格があまりにも現実離れし過ぎているような感じがしてどうもしっくり来なかったですね。。。 アニメに対して現実に近いものを求めるな、というのもあるかと思いますが本シリーズはわりと打ち込んでいるものとその時の心情などをリアルに描いている作品ではないかと感じているので少しギャップを感じました。

良かったところ

  • 作画のキレイさ 流石の京都アニメーションさんです。本作は1期2期と比べ画のタッチが随分変わりましたが、作画や背景などの丁寧さは変わらずで、いつもと違った絵を観ることができて新鮮でした。
  • キャストの演技 1期2期の本編から続いて生徒役から先生役までキャストの皆さんの演技力は素晴らしいです。高坂麗奈から発される苦言は本作も健在で、その瞬間の空気感もすごく伝わってきました。ちなみにですが、本作でも新部長/副部長の優子/夏紀の2人はとても良い味出してます、特に夏紀はある意味キーパーソンでしたw
  • BGM 映画聲の形でもBGMを担当されていた牛尾憲輔さんが本作のBGMを担当されています。聲の形のときにノイズと残響を主軸に構成していったというサウンドと呼ばれる独特な音楽の世界観が本作でも表現されていたように感じました。耳心地の良いBGMでした。本当に丁寧なので映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」もオススメです。 引用元: http://realsound.jp/2016/09/post-9284.html

好きじゃなかったところ

  • シナリオ 1期2期の翌年にあたる重要なコンクール前が本作の時間軸だと思うのですが、メインの演奏が本作の主人公2名にフォーカスされているので、他作品とどう辻褄を合わせていくのかがまず気になります。また、響け!ユーフォニアムという作品では、キャラクターの成長や心理描写以外にも部活の団結力や吹奏楽の迫力や音楽の持つ勢いみたいなものを感じていたので、そのあたりは今回ちょっともの足りなかった感じです。
  • 尻切れ感 主人公2名のわだかまりというかお互いの気持ちが通じて終わるのですが、そこで終了なのです。「いや~わかり合えてよかったね~」で終わってしまったため、個人的には「乗り越えた先にある2人のすごい演奏をコンクールで聴かせてよ!」という気持ちが空振りになり「あ、これで終わりなんやー。。。」と少し消沈しました。本当に主人公2名の心理描写にフォーカスがあてられた作品でした。
  • みぞれというキャラクターの位置づけ このキャラクターは賛否両論あるんじゃないでしょうか、、、本当に吹奏楽が好きで打ち込んでいるけど才能に恵まれないために挫折した方や、音楽を続けたかったけど様々な理由で続けられなかった方からすると良い気分はしないような気がします。自分からは芸術という分野がだいぶ遠い世界のことなので、「○○が続けてるからやる。○○のために頑張る!」という気持ちで才能を開花させていく人が居るのかもしれませんので、あまり突っ込んだことは言えませんが。いずれにしてもちょっとスッキリしないかなーという感触です。

少し長くなりましたが、以上です。読んでいただきありがとうございました。 おそらく来年?くらいには次の「響け!ユーフォニアム」シリーズの映画が上映される頃と思いますので、次も絶対に観に行きます。

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